
香りは、その場にいなくても私たちの心を動かす力があります。花の香りもまた、さまざまなイメージや感情を呼び起こすものです。今回は、ちょっとユニークで珍しい香りを持つ花を世界中からピックアップしてご紹介します!「どんな香りなんだろう?」と想像するだけで楽しくなりますよ。
1. バニラオーキッド(Vanilla planifolia) 甘くて濃厚なバニラの香り
バニラオーキッドは、その名の通り、バニラの香りがする蘭の一種です。実は、アイスクリームやお菓子でおなじみの「バニラ香料」の元になっているのも、この花から取れるバニラビーンズ。南アメリカが原産で、育てるのには少しコツがいりますが、甘く濃厚なバニラの香りを放つ花は、特別感たっぷり。まるでデザートのような香りで、スイーツ好きにはたまらない魅力です!
2. チョコレートコスモス(Cosmos atrosanguineus) チョコレートのような甘い香り
メキシコ原産のチョコレートコスモスは、名前の通り、チョコレートのような甘い香りを持っています。この花の色も深い赤紫色で、まるでダークチョコレートのよう。香りの強さは控えめですが、近づくとふわっと甘い香りが漂います。チョコレート好きなら、一度は嗅いでみたい花ですね。お庭やテラスで育てると、見た目と香りでおしゃれなアクセントになります。
3. プルメリア(Plumeria) 南国を感じるフルーティーでエキゾチックな香り
プルメリアは、ハワイや南国のリゾート地でよく見かける花で、トロピカルな香りが特徴です。花の香りは甘く、少しフルーティーでエキゾチック。ハワイでは「フラワーリング」として髪に飾ることも多く、甘くやさしい香りがその場をリゾートの雰囲気にしてくれます。プルメリアの香りを嗅ぐと、まるでバカンス気分!お部屋に飾ると、南国の風を感じられますよ。
4. ミルクフラワー(Galphimia glauca) ミルクのようなやさしい甘さ
ミルクフラワーは、その名の通り、まるでミルクやクリームのようなほんのり甘い香りが特徴の花です。カリブ海の地域で見られるこの花は、控えめでやさしい香りで、まるで温かいミルクティーを飲んでいるような気持ちにさせてくれます。派手な見た目ではありませんが、そっと近づいて嗅いでみると、ふんわりとした甘さが広がり、リラックス効果も期待できそうです。
5. スイートオリーブ(Osmanthus fragrans) 甘く濃厚なアプリコットの香り
スイートオリーブ、または「金木犀(キンモクセイ)」は、日本でもなじみ深い花ですが、その甘く濃厚なアプリコットのような香りは、一度嗅ぐと忘れられません。中国や台湾でも人気が高く、「秋の香り」として親しまれています。香りの強さも抜群で、少し離れた場所でもふわっと香ってくるので、お庭や玄関先に植えると、季節を感じる素敵なアクセントになります。
6. キャッツクラウド(Orthosiphon aristatus) ミントのような爽やかさ
東南アジアに生息するキャッツクラウドは、ミントやユーカリのようなすっきりとした香りが特徴です。その涼しげで爽快な香りは、少し体をリフレッシュさせたい時にぴったり。見た目もユニークで、猫のひげに似た形の白い花が咲くことから「キャッツクラウド」と呼ばれています。お部屋に飾ると、爽やかな空間を演出してくれるので、夏場のアレンジメントにもおすすめです。
7. ローズゼラニウム(Pelargonium graveolens) バラに似た芳香でアロマ効果抜群
ローズゼラニウムは、名前に「ローズ」とつく通り、バラに似た香りがするゼラニウムの一種。香りの中には、ハーブのようなすっきりとした印象もあり、アロマオイルにもよく使われる花です。南アフリカが原産のこの花は、アロマ効果が高く、リラックスしたいときや気分を落ち着けたいときにぴったり。見た目も可愛らしいので、インテリアとしても人気です。
8. トリカブト(Aconitum) 森のような落ち着いた香り
トリカブトと聞くと少し驚くかもしれませんが、その青紫の美しい花には、少しウッディな森のような香りがします。ヨーロッパなどでは園芸用に育てられることもあり、独特の香りが森林浴をしているような気分にさせてくれるのが魅力です。独特の青紫の花も美しく、シンプルな花瓶に飾ると落ち着いた雰囲気を演出できます。ただし、有毒植物なので扱いには注意が必要です!
世界の香りを楽しもう!
香りには、ただ嗅ぐだけで私たちの心を癒したり、元気づけたりする力があります。今回ご紹介した世界の珍しい香りの花たちは、なかなか手に入れるのは難しいかもしれませんが、ひとつひとつがユニークな個性を持っています。もし旅行先で出会ったら、ぜひその香りを存分に楽しんでみてください!